GANTZ

30点

恒例のレイトショーで昨日GANTZを見てきた。

原作の世界観がどんな演出になっているか気になりつつも、前田有一氏が今週のダメダメ映画と酷評していたのであまり期待せずに行って来た。


 感想

「つっこみどころ満載すぎて感情移入できない残念な感じ」



以下ネタバレを含みます。

まず、設定が本来高校生のはずが大学生になっている。就職活動しているから21歳くらいの設定?ま、そこはとりあえずおいておくとして、加藤の設定がひどい。漫画では両親を亡くした不幸な兄弟で、正義感がつよいけど不器用でぐれてしまったって設定だったと思うけど、映画では親殺しの少年院あがりとかいう謎設定。それに正義感を履き違えているような、自己中心的で阿呆な発言が多い。加藤はもっとかっこよくあってほしかった。

100点クリアの特典が3つではなく2つになっている。「より強力な武器〜」がない。原作とは違うエンディングに持って行くために設定変えているのかな。

原作ではスーツが駄目になるまでは体にダメージはないはず。千手観音との戦いで、玄野がやられてぼろぼろになる(立つことすらできない)→味方が殺されまくる→最後の力を振り絞って復活&スーツのパワー全開で敵を倒しまくる。

もうめちゃくちゃ。

敵を倒した後に銃を放り投げて加藤のところに歩みよるシーンなんて、危機感なさすぎ。まだ敵いるかもしれないのにさ。他の戦闘シーンでも隙がありすぎなのに攻撃しないところや、加藤が負けるのを分かっていても敵に飛び込んでいって負けるところとか、ぐだぐだ。原作では主人公さえもいつ死ぬかわからないし、死ぬときは一瞬で終わるようなシビアなところがあるのに、この映画版はドラマっぽくてだるくなっちゃう。

よかったところは、ねぎ星人や田中星人がリアル。あと、玄野がスーツの力に気づいていろいろ試すところ。ワクワク感が素敵。

欲を言えばきんにくらいだーに登場して欲しいところだけど、きっと難しいんだろうなぁ。日本人の俳優で風を演じられる人が思い浮かばない。



そういえば、映画館の客層は普段とは違って若い人が多く、マック食べてたりビール飲んでいたりと、カオスな感じでした。

続編は4月公開とのことだけど、劇場で見なくてもいいかなって思ってしまう。評判を見て考えようっと。