ソーシャルメディアがデスノートっぽくなっている件について

ソーシャルメディアデスノートっぽくなっている件について。

海外ではTwitterFacebook、ブログがとても強い影響力を発揮しているけれど、最近日本でもソーシャルメディアの影響力が一気に拡大しているように思う。
すばやく情報共有が出来るという意味ではものすごく有意義で便利なツールだが、悪事を働いた人や会社をバッシングするというような、ネガティブな方向に働く力も強くなっていることに恐怖を感じる。

今日もTwitterAERAの表紙及び中吊り広告が不安を煽っている件が話題になっている。
詳細はTwitterのこの辺この辺を見ると分かりやすいかも。
今までもネットでよく叩かれるネタというものはあって、主にネットの住民と呼ばれる一部の人達が非難することは多かったけど、今回のAERAの件に関してはジャーナリストや著名人もツイッターなどで批判している。

情報の広がるスピード、広がり方、そして影響度の高さ。
昨日発売のAERAがもう今日ツイッターで謝罪している。
そして編集長に対するバッシングも酷い。さらに怖いのが、ツイッターで編集長のアカウントとされるものがRTで拡散されていたのだけど、それがそもそも編集長のものではないことが判明。今回は幸いにも、間違ったIDは誰にも使用されていないものだったからよかったけど、もし間違いでまったく知らない人のアカウントが晒されてしまった場合に非難が集中してしまうことを考えると恐ろしい。

例えば、もしレストランをやっていて、たまたまバイトがミスをしてしまったとする。それを見ていた人がツイッターに書き込んで情報が拡散→レストランの売り上げは激減→倒産ということも十二分に考えられる。

悪人が一度いいことをすると善人に見える。しかし、善人が一度でも悪いことをする、もしくは疑われるだけでも、汚名を払拭することは非常に難しい。さらに、ソーシャルメディアは情報を拡散することは簡単だが、それを修正することは非常に難しい。

さらに怖いのが、情報を操る人達が出てきて、嘘か本当かわからない情報をそのまんま信じて人々が拡散していってしまうこと。また、正しいことをする場合でも人に叩かれることを恐れて、みんなが当たり障りのないことしか発言しなくなることも怖い。
インターネットの自浄作用は有意義だと思うし、今回のAERAのように明らかに煽り目的のメディアの暴走を止めることができるという点は素晴らしい。しかし、ソーシャルも使い方を次第では簡単に凶器に変わってしまう。
インターネット上でのモラルの必要性を、改めて見つめなおす必要があると思う。


デスノートのおかげで犯罪は減った。しかしそのノートは、史上最悪の殺人兵器にもなりえる。